★カモ達も連れて帰る時期になりました★青刈り転作 ケロケロ通信 第23号

田んぼのカモ達もそろそろ連れて帰る時期になりました。

我が家の田んぼも、早い品種から段々と穂が出て来ました。

この天気で稲穂も、ぐんぐん傾いてきます。
でも、この時期になると、田んぼの鴨達が背伸びに穂をしゃぶってしまいます。
二ヶ月間、田んぼで一生懸命働いたカモ君達の仕事もそろそろ終わりです。

あんなに小さかったカモたちも、すっかり大きくなって、ちょっと目には、もう一人前のカモの様です。

全部で400羽ちょっと居ますが、これからは、うちのハウスで飼育していきます。
今年も皆さんに網張りの手伝いなどに来ていただいて、あれだけ隙間がない様に、完璧に張ったはずなのに、「鴨が田んぼから脱走していますよ!」という、信じられない電話が度々、かかってきました。

ところが先日、主人が有機農業研究会の集りで仲間と、その話になり、『これも発想の転換で、網張りの時に適当にカモが出入りできる隙間を作っていれば、カモが群になる性格上、田んぼの外に出ても、またかってに帰ってくる』という事でした。

来年は我家でも是非、このやり方で網張りをしようと話している所です。

《青刈転作》

昨年、15年ぶりに田植えをした田んぼは、草がボウボウになって収穫はゼロでした。

今年は、その田んぼにカモを入れ、今までの、ウチのどの田んぼよりも立派な稲ができましたが草刈機で刈ってしまいました。

というのも、国の減反政策で、稲の穂が出る前の青い内に刈り取らなければいけないのです。

来年度からは、自分で作った米を全量自分で売る人は減反は自由「(してもしなくてもよい)」になりますが、政府米に一部でも出す人は減反強化になってゆきます。

年々、輸入米の割合が増えてきて、ゆくゆくは日本で米を作るのが厳しくなっていくのです。

よくできた田んぼを、草刈り機で、青刈りしている主人を見ていると、減反政策の意味がよくわかりました。
矛盾を感じながらの虚しい作業です。

編集 8月23日

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