黒米の品種改良(新品種開発中)
今皆さんに食べていただいている黒糯は、10年ほど前に発見した、それまで栽培していた黒糯の中にあった一株の自然交配株から始まっています。
交配種とは面白いものです。
人間でもそうですが、同じ父親と、母親から生まれたのに、子供たちはみんな違っています。
背の高いのもいれば低いのもいるし、性格もそれぞれ違います。
稲も同じで、交配した一粒の種モミから芽が出て、秋には2000粒ほどのモミが実ります。
このときは一見同じ米粒に見えるのですが、内に秘めた遺伝子はそれぞれ全然違うのです。
これを次の年一粒ずつ植えると、本当に驚くほど全て違った稲になります。
稲の背丈も違えば、穂の出てくる時期も違います(早いものと遅いものでは2ヶ月も変わってきます)、色も違えば、当然味もそれぞれ違います。
この中から、病気の抵抗性、害虫に対しての抵抗性、倒れにくいか、脱粒し易くはないか、機械での作業適正はどうか、味はどうか、色や見かけはどうか、収量性はどうか……等々考えながら自分の目標にあった株を探して、数株選び出します。
この種を次の年にまた一粒植えするのですが、これがまた全て違った稲になってしまいます。
毎年毎年これを繰り返していくことで、だんだん目指していた品種に近づいていきます。
だいたい品種が固まってくるのに8~10年かかります。
こんな風にして、我が家オリジナルの黒糯を作ってきたのです。
おかげさまで、皆さんから高い評価をいただいています。
実は一昨年の稲刈りの時、偶然に面白い新たな黒米の交配種を発見しました。
際だった葉色の黒さが特徴です。
上の写真がそうです。
自然交配から3代目にあたります。
ごらんのように、まだ、葉色の黒いものから緑色まで、様々なものが出てきています。
この中から選抜を繰り返していって、今の品種よりもっと優れたオリジナル品種を作ろうと思っています。
まあ、今から4~5年はまだかかると思いますが…。
田んぼの生き物調べをしました(第3回、自然体験楽校)
去る8月4日、ファミリー環境講座「自然体験楽校」の第3弾として、田んぼや水路の生き物調べをしました。
40人くらいの参加がありました。
田んぼの生き物も、田植えからの日にちの経過とともにずいぶんと生物層が変わっていきます。
田植え直後にたくさんいた、ホウネンエビやカブトエビは、1ヶ月も経つともうすっかりと姿を消して、クモやウンカの幼虫、ツトムシなど後半に向けての生物層に移りつつありました。
水の中には、マツモムシやガムシ、タイコウチにヤゴと言ったところでしょうか。
でも子供たちの関心はもっぱら水路の魚たちです。野鯉やフナ、ワダカやメダカなどがいました。
みんなで、メダカやスジエビなどをすくって大はしゃぎです。
持って帰ったメダカたちは、まだ元気にしてるかな?
10月27日の体験楽校は「山田錦の稲刈り」です
山田錦1反分、みんなで手刈りして掛け干しにします。
一生懸命汗を流しましょう。
新米のおにぎりもたくさん準備します。
100人くらいの参加を予定していますので、皆さんも家族で参加しませんか。
冬場のドブロク作りも待ってますよ。
準備の都合がありますので、10月20日までに申し込みをしてください。