★食糧難の時代が急接近★テレビに出ました ケロケロ通信 第27号

●食料難の時代が急接近!

皆さん明けましておめでとうございます。
今月号は新年ということで、ちょっと堅いテーマでお送りします。

以前、子供や孫の時代に食料難になるという話を書きましたが、どうもそんな先の事ではなく、私達の時代、そう、それも10年も待たずに訪れそうな気配です。

日本の食糧不足は、世界の異常気象や戦争など、天変地異によって起こるのではなくて、世界の平和によって起こってきます。
特にここアジアの発展によって生じてくるのです。

世界の陸地の18.5%にしかすぎないここアジアに、実に世界の人口の3分の2近くの人々が住んでいます。
この過密な人口を支えてきたのが「米」の存在です。
現在その米は9割以上がアジアで生産され、また消費されていますが、その生産量も近年頭打ちとなり、一方で、アジアの人口は毎年5千万人づつ増え続けています。
いままでの貧しい時代には粗末(?)な物しか口にできなかった人達が、毎日、盆や正月のような食べ物を食卓に並べるようになってきたのです。
まるで戦後から今日の日本の食卓事情が、アジアの国々でも再現されようとしています。
その結果、今の日本と同じように、アジアのほとんどの国々が、食糧輸入国へと転落していくのです。
しかも、そうなるまでに、今の急激なアジアの経済発展のペースを考えると、10年もかからないのではないでしょうか。

世界の食糧を、アジアが呑み尽くそうとしています。
その時は日本も、経済力のついたアジアの国々と同じレベルでの食糧獲得合戦を余儀無くされるのです。
経済力で世界中から食糧を買い集められるなど、まったくの幻像です。
世界の食糧価格は高騰し、我国の食卓から食べ物が、量、種類ともに激減する日が目前に迫っている事を、今、国民の何人が自覚しているでしょうか。

それに対して、現在の日本の食糧自給率はというと、年々低下するばかり、特にここ数年での低下率は著しいものがあり、穀物全体の海外依存率は78%。小麦の90%、大豆の98%は外国産です。国内産と称して売っている魚介類も実は大半が輸入品だという事。
肉類や卵、乳製品も100%と言っていい程輸入品です。
(国産和牛肉といっても、エサはほとんど輸入飼料を使っているので、肉を国内で自給しているとは言えない。----養殖漁業も同じ)
100% 時給できているのは、米と野菜ぐらいと思っていたのも昔の話。
皆さんがスーパー等で日頃買われている野菜も、かなり海外から輸入されています。

その一例を表にすると、

|品目  |市場流通量に占る輸入品の割合|主な輸入元|
|カボチャ|86%|ニュージーランド、メキシコ、アメリカ|
|里芋  |31%|  |
|生椎茸 |49%|中国、台湾、香港、インドネシア|
|レンコン|58%|  |
|アスパラ|79%|アメリカ、オーストラリア、ヒィリピン|
|タケノコ|85%|中国|
|キヌサヤ|39%|中国、台湾|

この他、キャベツ、ニンジン、キュウリ、玉ネギ………、 すべての野菜が、と言っていい程大量に輸入されています。

一方農家はというと、生産意欲は低下してしまって、後継者はほとんどなく、高齢化がすすむばかり、そして、国民の命をあずかる我国の食糧政策は、無責任にも世界の食糧事情の流に対して、まったく無策で、しかも逆行しているのです。

恐ろしいかぎりです。

どうしたらいいでしょうか。

皆さんも真剣に考えてみてください。

●テレビに出ました。

1月19日 夕方、FBSの「めんたいワイド」という番組で、わが家の招介がありました。
新食糧法に伴い、今、農家ではどんな取り組みをしているのかというのが主な取材でした。
先月の米の配達の時、テレビカメラやリポーターを突然連れていって驚かせてごめんなさい。

編集 1/22 .

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