無肥料でゆっくりゆっくり生育していた稲も、いつしか豪快な稲に育っています。
田植え後はしばらくみすぼらしく見えますが、実は根は非常に発達しているのです。
肥料をもらっていないので、稲が遠くまであるいは地中深く根を伸ばして自分で肥料分を探します。
それが病気にも強い豪快な体の基礎になるのです。
自分で肥料を探すことを学んだ稲は、穂肥を与えることもいりません。
それも自分で探してきます。
自立した稲に育ってきたわけですね。
一方、周囲の一般的な肥料を与えられて育った稲は、
自分で探すことなくじっと座ったままでご飯(肥料)が食べられます。
体だけはすぐに大きくなりますが、実は根が伸びていません。
いわば、過保護に育った肥満児なわけです。
こうなると、最後まで肥料を与えて、農薬をかけてやらないと育ちませんね。
どこか、人間の子育てに通じるものがあります。
普通期のコシヒカリが穂揃い期を迎えました。
肥料を使わなくても、葉色も濃く、大きな穂です。
この頃から軽く田んぼを干し始めます。
根を傷めないように、いきなり強く干さないのがポイントです。
こちらはヒノヒカリです。
これも大腹になってきました。
月末頃が穂揃い期です。
合鴨くん撤収
稲穂が垂れ始めると合鴨は穂をしゃぶり始めます。
実は、合鴨は稲穂が大好物なのです。
いったん味を知ってしまうと、なかなか捕まらなくなってしまいます。
稲穂が垂れてくる前に回収です。
稲穂が出そろっています。
田んぼの外に鴨を捕まえる仕掛けの網を張ります。
ここに餌でおびき出して一網打尽で捕まえます。
田んぼの外に出ている鴨が何羽かいます。
でも今捕まえると田んぼの中の鴨が警戒して集まりが悪くなりますので、後回し…
お前たちはお留守番!
ついてきたいのは分かるけど、鴨が警戒するので我慢しなさい。